K氏の最後の訓え

男は2003年に「情報起業」 
という言葉に出会った。 
 
アメリカの西海岸に住む、 
日本人起業家が書いた本に、 
『毎月ベンツが買えるほど 
 お金が入ってくる』 
という話が書かれていた。 
 
男は直感的に「これだ」と思った。 
 
男がまだ新社会人になったばかりの1999年、 
副業でショッピングカートのシステムを 
作っていた時のこと。 
 
従来のネットショップには、 
「物流」がつきものだ。 
 
北は北海道から南は沖縄まで、 
都道府県別に配送料金の設定ができるように 
プログラムを組んでいった。 
 
そこで男が気づいたこと。 
 
・物販は商品が無くなれば、 
 それ以上売ることはできない 
 
どんなに顧客ニーズがあっても、 
商品が無くなれば、 
売ることができない。 
 
そこに「希少価値」がついて 
価格が上がることはあるかもしれないけれど、 
やはり上限はある。 
 
超有名人の持ち物といったプレミアでも 
つかないかぎり、 
万年筆1本で100万円などという価値はつかない。 
 
つまり、「限界」があるということだ。 
 
 
・物販は「物流」が必要なため、 
 商圏に限界がある 
 
どんなに顧客が欲しいと望んでも、 
それが地球の反対側からのリクエストであれば、 
送料のほうが高くつく、ということになりかねない。 
 
 
一方で、男が属していたIT業界には、 
無料・有料でソフトをダウンロードできる 
「Vector」というサイトが流行っていた。 
 
有料のソフトはネットで支払いを済ませば、 
世界中のどこからでも即時にダウンロードを 
することができる。 
 
物販のような在庫の制限はなく、 
無限に売ることができる。 
 
地球の反対側であっても、 
一瞬で届けることができる。 
 
男はこの世界にとてつもない魅力を感じた。 
 
ただ、ソフトを作るためには、 
特殊な能力が必要となる。 
 
誰にでもできるものではない。 
 
そんなことを考えながら、 
4年が経過していった時だった。 
 
時は2003年に戻る。 
男はその本をバッグに忍び込ませ、 
会社の昼食の時間に1人で外に抜け出して、 
片っ端から読み漁った。 
 
(どうやったら、 
 毎月ベンツが買えるほど 
 お金が入ってくるような 
 状況が手に入るのだろう・・・) 
 
当時の男は、 
ベンツが1台幾らするかもわからなかったけれど、 
自分の年収分ぐらいはするのだろうな、 
ぐらいに思っていた。 
 
やり方がわからないまま、 
時間だけが過ぎていった。。 
 
そして2004年、2005年、2006年。 
 
日本国内で「情報起業」「インフォプレナー」 
といった言葉が浸透していき、 
自称「情報起業家」という人たちが 
沢山出てきた。 
 
札束を目の前に並べて、 
「こんなに儲かりました!」的な写真を証拠に、 
訪問者を煽り立てた謳い文句ばかり並べた 
セールスレターが主流であり、 
男は辟易としてしまった。 
 
(こんな人達のようにはなりたくない・・・) 
 
情報起業、情報ビジネスという言葉は、 
彼らのせいで社会ではとても怪しいものと 
位置づけられ、今でも社会的な信頼性は低い。 
 
でも、本質的には、 
『非対面で情報を届けて対価を頂く』 
という点で、昔からある通信教育と 
何ら変わりはないのだ。 
 
個人の知識・経験を体系的にまとめて 
必要な人に送るだけで対価を頂くことができる。 
 
しかも、時間と場所の制約も一切無い。 
 
男はこんなに素晴らしいビジネスモデルは 
他には絶対に無いと思った。 
 
情報ビジネスにロマンを感じていた。 
 
ただ、男には「売り方」が全くわかっていなかった。 
 
2010年に転機が訪れる。 
 
男はひょんなことから、 
K氏のメルマガに登録し、読み始めた。 
 
数日でそのメルマガの虜になった。 
 
K氏のメルマガは、 
よくある宣伝広告のような要素は一切無く、 
一見怪しそうに見えるけれど、 
書いてある内容はすごく真実味がある。 
 
不思議な魅力を持っていた。 
 
男はそれまで、数名の注目していた情報起業家の 
メルマガも読んでいたけれど、 
K氏のメルマガに出会ってしばらくして、 
他は全部解除してしまった。 
 
ある日のK氏のメルマガに感想を書いたところ、 
すぐにK氏から返事が来た。 
 
それから話が進み、 
一度Skypeで話そうということになった。 
 
当時、K氏は中国の広州でサラリーマンを、 
男は東京都内で独立はしていたものの、 
企業の下請け的なシステム開発の仕事をしていた。 
 
2人は意気投合し、 
K氏は男にメルマガの書き方を、 
男はK氏にITの活用法を、 
お互いに教え合うようになった。 
 
男はK氏の訓えをひたすら忠実に実践した。 
K氏は常に枝葉のテクニックではなく 
「本質」を教えてくれる。 
 
だから幾つかのポイントを教わっただけで、 
半年後には初セミナーで50万円近い売上を 
作ることができていた。 
(情報なのでほぼ利益。) 
 
そしてその後共同で手がけたプロジェクトで、 
・36万円の会員サービスを800件販売 
・1,000万円の海外不動産を500件販売 
 
といった数字をK氏が叩き出すところを 
間近で見て一緒に体験することで、 
そのプロセスを自分の中に落とし込むことができた。 
 
今では、自分の中でも当たり前となっているが、 
K氏と出会うまでの男にとっては、 
それが当たり前ではなかった。 
 
この前後に男に起きた変化は何だったのだろうか? 
男がK氏から授かった訓えとは何だったのだろうか? 
 
その後、誰もが知っているような 
有名な情報起業家も、実は過去にK氏から 
訓えを受けていたということも判明。 
 
K氏はまるで、ハリウッド映画のヒーロー物に出てくる 
「ラーズ・アル・グール」 
のような存在だ。 
 
ただ残念なことに、K氏から訓えを受けて、 
力を手にした後、それを正しく使わない者もいる。 
 
自分の欲に負けてしまい、 
人に与えるためにその力を使うのではなく、 
人から奪うためにその力を使ってしまう。 
 
スターウオーズのダース・ベイダーのように、 
ダークサイドに墜ちてしまうのだ。 
 
男はそうした出来事に出会いながらも、 
K氏と共に情報ビジネスの楽しさや魅力を 
伝えてきた。 
 
その理由はやはり、 
男が海外での自由なライフスタイルを 
実現することができたのは、 
情報をお金に変える方法を知ったからに 
他ならないからだ。 
 
そんなK氏との活動を、 
これまで楽しんで来たのだが。 
 
先日、K氏本人の口から、 
情報ビジネスについて語ることを、 
これで最後にしたいという話があった。 
 
今後はK氏は四柱推命を中心とした 
『鑑定』の世界に集中し、 
多くの方の命運を開花さえることに 
注力していくという。 
 
ちょうど同じタイミングで、 
野球界のスーパースター、 
イチローが引退を宣言。 
 
平成も今年で終わる。 
 
これから時代がまた新たな段階に 
入っていく予感がする。 
 
K氏の口から直接情報ビジネスについて 
聞くことができるチャンスは、 
これで最後となる。 
 
K氏の性格上、二言は無いはずだ。 
 
K氏の最後の訓え 

 
<追伸> 
男からは、これまでのWEBプロモーションの手法の 
変遷や、今後の有効な手法について、 
数値的な根拠を使いながら 
解説させていただくことになっている。 
 
プロ野球の元ヤクルト野村監督が 
「ID野球」と言われたように、 
男も徹底的に数字を取ることによって、 
目に見えづらいと言われている 
WEB上の顧客の動きを徹底的に可視化している。

  • この記事を書いた人

平城寿@社長の右腕

『ITエンジニアのための「人生戦略の」教科書』(マイナビ出版)著者 日本最大級(会員約27万人)のビジネスマッチングサイト『@SOHO(https://www.atsoho.com)』の開発者であり創業者。 大学卒業後、内定をすべて辞退し半年間起業の道を模索するも断念。消去法で福岡のIT企業に就職し在職中にショッピングカートのレンタルシステムをヒットさせ1年半後に24歳で1度目の独立を果たす。 フリーランスのITエンジニアとして活動しつつベンチャー企業のCTOを兼任。 大規模システムの経験を積むため26歳でアクセンチュアに就職し3年間トップ5%の評価を維持する。在職中に『@SOHO』を立ち上げ、軌道に乗せて29歳で2度目の独立を果たす。ITエンジニアの独立起業をサポートする 『スーパーエンジニア養成講座』を開講。2万人のメールマガジン読者にアドバイスを行う。その後活動の場を海外に広げ、海外でのノマドスタイルを確立し『海外ノマド』という言葉を自ら定義し啓蒙活動を行う。 さらに、業種にとらわれずに独立起業を加速させるための講座『平城式Facebook』を開講。これからはピラミッド社会ではなく球体の社会になると予見し、既存のシガラミに囚われず価値観を共有できる仲間とつながるためのオンラインを中心としたコミュニ ティー『成幸村』を構想し実現。 一貫して『個人が自己実現をするための事業活動』を行っている。

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