歴史を振り返れば未来がわかる 

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投資でもビジネスでも、 
タイムマシンで未来に行くことができたらなら、 
予め何が当たるかを知ることができ、 
儲けることはたやすくなる。 
 
でも現実としてはタイムマシンは 
まだこの世に存在しない。 
 
だが過去を研究することにより、 
未来がどうなっていくかについて 
予測を立てることがしやすくなる。 
 
というわけで、 
このインターネットを取り巻く世界が 
どのようなに変化を遂げ、 
それぞれの節目でどのようなことが起き、 
誰が得をして誰が損をしたのか? 
 
という点に着目して見ていこう。 
 
●1992年 
日本で初めてのインターネットサービス 
プロバイダ(ISP)がサービスを開始。 
 
●1994年 
日本で初めてのダイヤルアップIP接続サービスが開始。 
PCからモデム経由で電話をかけ、 
「ピー〜ヒョロヒョロー」という 
音と共に接続をしていたのが懐かしい。 
速度的には16〜48Kbps程度しか出ておらず、 
今のように動画なんてとても見られるような 
状況ではなかった。 
 
●1995年 
NTTが「テレホーダイ」サービスを開始。 
この頃はホームページ1件で100万円以上もらえた。 
 
●1996年 
日本で初めてのポータルサイト 
「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始。 
人々がネットに接続するポータル(玄関)の 
獲得争いがスタートし、 
Excite、Goo、infoseekといった 
大手ポータルサイトから 
専門分野に特化した中小規模のポータルサイトまで、 
雨後の筍のように乱立していた。 
 
●1999年 
渋谷でビットバレー構想が立ち上がり、 
サイバーエージェント、Mixi、GREE、DeNAなど、 
以後大化けする企業が中心となって 
業界が盛り上がっていく。 
ADSLが登場し、ネットのブロードバンド化が一気に 
促進していく。 
ガラケーからもインターネットに 
接続できるようになり、 
NTTドコモの「iモード」が大ヒット。 
「iモード革命」が起きる。 
ガラケー用のWebサイトにフォーカスして 
設ける人たちも出てきた。 
 
●2000年 
Googleが日本上陸。 
それまでYahoo!のディレクトリ型 
(電話帳のような感じ)に慣れていた人々は、 
検索窓しか無いシンプルなトップページに、 
最初使い方がわからずキョトンとしていた。 
そこにキーワードを入力して検索すると、 
検索結果が出てくる。 
 
読み方も、正式な「グーグル」ではなく、 
「ゴーグル」と間違って認識されていたぐらいだ。 
検索だから眼鏡(=ゴーグル)のほうがしっくり 
くるのではないかと思ったのは男だけではないだろう。 
 
ディレクトリ型検索エンジンの場合は 
検索窓にキーワードを入れなくても 
カテゴリを辿ることで目的のWebサイトを 
発見することができるので、 
人々はまだそこまで「検索慣れ」していなかったし、 
検索結果の精度も正直そこまで良いとは思えなかった。 
 
その理由は、当時Yahoo!をはじめ、 
ほぼ全ての検索エンジンは 
担当者がWebサイトを1つずつチェックして、 
良いと思ったものを上位に配置する 
人海戦術を取っていたのに対し、 
Googleはプログラムが一定の基準のもとに 
自動で判断をする仕組みを取っていた。 
その「自動判断」の仕組みが 
そこまで精度が高くなかったのだ。 
 
ただ、当時の検索エンジンの検索結果は 
ボタンを押してから数秒かかるのが当たり前で、 
時々サイトがダウンすることも。 
 
これに対してGoogleの検索結果は 
常に1秒以下で表示され、 
検索精度が良いかどうかはさておき、 
使っていて「心地よさ」を感じさせてくれた。 
このあたりにもGoogleの技術力の高さと 
戦略の上手さが伺える。 
 
そして、あるタイミングを境に、 
Googleのロボットによる検索精度のほうが、 
Yahoo!よりも良いという印象が、 
人々の間に浸透していった。 
 
先行者利益にあぐらをかいて 
「ヤフオク」や「Yahoo!ショッピング」など 
横展開をしていったYahoo!に対し、 
ひたすら「よりよい検索結果を人々に伝える」 
というポリシーを持っていたGoogleは、 
ひたすら検索精度の研鑽に精進した結果だ。 
 
2019年6月13日時点の両者の時価総額は、 
Google:326,687,695千ドル 
Yahoo:12,682,817千ドル 
と約26倍にもなってしまっている。 
これはただ単にGoogleのほうが 
Yahooよりも技術力が勝っていた 
ということだけでなく、 
ITを駆使した省力化、効率化により 
売上・利益を拡大することができる 
ビジネスモデルになっていた、 
ということが言える。 
 
同じく2000年にAmazonが日本に上陸。 
当時は書籍やCDやDVDを販売していた程度で、 
「オンライン書店」というイメージだった。 
まさかこの企業が後に世界で時価総額No.1の座に 
輝くなど、誰が予想できたであろうか? 
 
 
●2001年 
9月11日、アメリカで同時多発テロが派生。 
これを機に、ITバブルが崩壊する。 
その直後の11月に男は単身渡米し、 
ラスベガス、ロサンゼルス、カリフォルニアを視察。 
もともと「シリコンバレーで起業したい」 
という思いがあったものの、 
まずは日本で起業することを決意。 
 
 
●2003年 
家庭向けの光回線が登場し、 
一気に「ブロードバンド化」が進んでいく。 
また、アメリカでは既に広まっていた「情報起業」 
のビジネスモデルが、日本にも入ってきた。 
 
 
●2004年 
ブログサービスのアメーバブログ(通称:アメブロ) 
そしてSNSのMixi、GREEがサービスを開始。 
アメリカでもFacebookがサービスを開始。 
それぞれのサービス開始年月は、 
Mixi・・・2004年2月 
GREE・・・2004年2月 
Facebook・・・2004年2月 
 
Mixiの創業者笠原氏と 
GREEの創業者田中氏は当時から 
知り合いだったかもしれないが、 
2人が当時無名のマーク・ザッカーバーグと 
知り合いだったという話はない。 
 
つまり、Mixi、GREEの双方とも、 
Facebookを参考にして作られたモデルではなかった。 
 
少し前のビジネス界では 
「アメリカでヒットしたものが 
 10年後に日本でも流行る」  
 
という言葉があったほど、 
アメリカと日本の差はあったのだけれど、 
同じようなサービスが同時多発的に 
生まれるようになった点が興味深い。 
まさに情報化社会の特徴だ。 
 
こうして2004年は世界的なSNS元年となる。 
 
●2006年 
1月、ライブドアショック勃発。 
時代の寵児とされていた堀江氏のまさかの逮捕に、 
ネット業界が騒然とする。 
 
●2007年 
アップルからiPhoneが発売され、 
世界的に話題となった。 
1990年代にはWindowsのシェアが拡大し、 
一時アップルは倒産の危機にまで追い込まれたが、 
iPhoneの大ヒットによりその後世界を変えるほどの 
存在となっていく。 
 
同年、YouTubeが日本に上陸している。 
 
 
以上、インターネット草創期から 
2007年までの世の中の動きだ。 
 
いち早く流れに気づきアクセル全開で踏み込めた人は 
「時代の寵児」ともてはやされ、 
アクセル全開でなくても半開ほどで 
時代の流れに乗った人達も稼ぐことができた。 
 
やはりこうして歴史を振り返っていくと、 
現在話題となっているAI、IoT、VRといった技術が 
世の中にどのように影響していくのか、 
予測ができていくのではないだろうか? 
 
次回は2008年以降の歴史を振り返ってみる。 
 
2019年6月30日(日)22時〜24時開催決定 
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平城寿@社長の右腕

『ITエンジニアのための「人生戦略の」教科書』(マイナビ出版)著者

日本最大級(会員約27万人)のビジネスマッチングサイト『@SOHO(https://www.atsoho.com)』の開発者であり創業者。

大学卒業後、内定をすべて辞退し半年間起業の道を模索するも断念。消去法で福岡のIT企業に就職し在職中にショッピングカートのレンタルシステムをヒットさせ1年半後に24歳で1度目の独立を果たす。

フリーランスのITエンジニアとして活動しつつベンチャー企業のCTOを兼任。

大規模システムの経験を積むため26歳でアクセンチュアに就職し3年間トップ5%の評価を維持する。在職中に『@SOHO』を立ち上げ、軌道に乗せて29歳で2度目の独立を果たす。ITエンジニアの独立起業をサポートする 『スーパーエンジニア養成講座』を開講。2万人のメールマガジン読者にアドバイスを行う。その後活動の場を海外に広げ、海外でのノマドスタイルを確立し『海外ノマド』という言葉を自ら定義し啓蒙活動を行う。

さらに、業種にとらわれずに独立起業を加速させるための講座『平城式Facebook』を開講。これからはピラミッド社会ではなく球体の社会になると予見し、既存のシガラミに囚われず価値観を共有できる仲間とつながるためのオンラインを中心としたコミュニ ティー『成幸村』を構想し実現。

一貫して『個人が自己実現をするための事業活動』を行っている。

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