あのAppleが倒産!?

経営にIT活用が必須となった今日において、 
日々の経営にどのITサービスを活用していくか 
という点は、とても重要なポイントになる。 
 
例えば数年前に突如出現した、 
「SPIKE」というクレジット決済代行サービス。 
 
VISAカードだけという限定だったものの、 
決済手数料が無料という常識を覆すような 
サービスが話題となった。 
 
男もこのサービスは利用していたが、 
自社のメインの決済システムとして 
据えるのではなく、 
あくまでもサブ的な使い方だった。 
 
その理由は、非常に若い会社だったし、 
果たしてこのサービスが世の中スタンダードと 
なり得るか、まだ判断がつかなかったからだ。 
 
案の定、2018年11月30日にサービスが 
終了となった。 
 
同サービスでは月額制課金の仕組みは 
提供していなかったので、 
サービス終了に伴うインパクトは 
そこまで大きくはなかっただろうけれど、 
もし継続課金サービスを提供していて、 
がっつりとここのサービスを使っている人が 
いたとしたら、その人のビジネスは 
大きなダメージとなったに違いない。 
 
少し前も、GoogleとYahooの検索エンジン対策で 
どちらに力を入れるかという話があって、 
2011年1月にYahooが全面的にGoogleの 
検索エンジンを採用した時点で、 
その後、ネットからの集客に頼っていた 
企業の成否が分かれることとなった。 
 
Yahoo頼みになっていた企業の中には 
倒産に追いやられてしまったところもあったという。 
 
例えば現在動画マーケティングで 
欠かせなくなっているYouTube。 
 
創業は2005年2月のことだったが、 
検索エンジン大手のGoogleの目に留まり、 
2006年11月にGoogleに買収される。 
 
その後から急速にYouTubeとGoogleの 
親和性が高まり、 
Googleでキーワード検索をすると、 
YouTube動画もヒットするようになった。 
 
YouTubeがここまでマーケティングに 
活用されるようになったのは、 
サービス単体としての魅力だけでなく、 
「Googleにヒットする」という後ろ盾が 
あることが大きい。 
 
もし、2016年にスタートしたニコニコ動画が 
Googleに買収されていたら、 
ニコニコ動画が動画マーケティングの 
中核となっていたかもしれない。 
 
WindowsとMacの動向もそうだ。 
1995年に「Windows95」が発表されて 
一度は世界を獲ったWindows。 
 
今となっては「昔取った杵柄」的に 
国や大手企業で使われているだけで、 
個人や中小企業はもはやApple中心の 
組み立てになってしまった。 
 
経営者として見た場合、 
自社のPCをWindwsにするのかMacにするのか、 
この選択だけでもその後の運命が 
大きく変わっていくことになる。 
 
スマホでいうとAndroid携帯にするのか、 
iPhoneにするのか?というのも同じ問題だ。 
 
物販をやっている会社であれば 
アマゾン、楽天、Yahooショッピングの 
どこに力を入れるのか? 
も重要な判断となってくる。 
 
飲食業界であれば 
インターネット草創期には1人勝ち状態だった 
ぐるなびがスマホへの対応が遅れたことにより 
上場後初の赤字転落となってしまった。 
今や「価格コム」を運営するカカクコムグループ 
が運営する食べログに追い越されてしまった。 
 
不動産業界であれば 
スーモ、ホームズ、アットホーム、CHINTAIを 
使うのか? 
 
自動車業界であればカーセンサーを使うのか 
グーネットを使うのか? 
 
資金も人的リソースも有限なので、 
特に中小規模の事業主にとっては、 
ハードウェア、ソフトウェア、 
またネット上のサービスについて、 
何を採用するかという点は 
経営の成否を左右するほど重要な点だ。 
 
これらの判断をしていくためには 
各社が提供しているサービスの中身だけでなく、 
サービスを提供している企業の 
経営戦略も理解している必要がある。 
 
再度動画マーケティングに関していうと、 
YouTubeで稼いでいる人は多いけれど 
ニコニコ動画で稼いでいるという人は 
あまり話題にならない。 
 
両者のサービス内容やユーザ層は 
大きく異なるので一概に比較はできないけれど、 
同じように動画をアップしても、 
プラットフォームの選び方で 
結果も大きく変わってくるということだ。 
 
情報発信に関していえば、 
Facebook、twitter、instagram、アメブロ、 
YouTube、そして最近台頭してきている 
TikTokも含めどの媒体を採用するのか? 
 
といった判断をする際にも、 
これらのサービスの違いを 
理解しておく必要があるし、 
発信する人の業界やターゲット層によっても 
何を採用するかが変わってくる。 
 
2019年から東京オリンピック開催の2020年に 
かけて、これからもっと話題になっていくであろう、 
 
・AI関連の動向 
・5G関連の動向 
・IoT関連の動向 
・VR(バーチャル・リアリティー) 
・スマホ乗り換え時の解約金が1,000円未満に 
・Facebookが仮想通貨「Libra」を発表 
 
といったトピックスにも目が離せない。 
 
やはり黒虎としては、 
現在世界のIT業界をリードしている 
GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)、 
つまり「プラットフォーマー」 
の動向はきちんと理解しておく必要がある。 
 
日銀総裁の一声で株価や為替が大きく変わるように、 
彼らの動向によって企業経営の将来が大きく 
変動する、といっても過言ではないからだ。 
 
こういった点に関しては、 
『黒虎顧問契約』をいただいている社長さんには 
随時お伝えしているのだけれど、 
一般の方にとっても今回のセミナーの2時間の範囲で 
できるだけわかりやすく解説をしてみたいと思う。 
 
▶黒虎のためのIT経営戦略最前線   
詳細はこちらから
※2019年6月29日(土)24時申込締切 
 
<追伸> 
今回のタイトル「Appleが倒産?」は、 
これが現実になれば世界がひっくり返って 
しまうだろうし、もちろん今後数年はないだろう。 
 
が、10年後以降はどうなるかわからない。 
 
1985年にスティーブ・ジョブズがCEOを解任された 
時点では、Appleの銀行口座に残っていた資金は 
わずか90日分だったという。 
 
つまり、その頃は本当に「倒産の危機」 
にあったということだ。 
 
今では誰もが知っているApple。 
iPhoneや超薄型のMacBookAirで 
数々の「革命」を起こし、 
今では株式市場で「アップルショック」 
という言葉が使われるほど、 
世界経済に影響力を持つ企業となってしまった。 
 
ここまで世界の運命を握るまでに成長するなどと、 
誰が予想できただろうか?

  • この記事を書いた人

平城寿@社長の右腕

『ITエンジニアのための「人生戦略の」教科書』(マイナビ出版)著者 日本最大級(会員約27万人)のビジネスマッチングサイト『@SOHO(https://www.atsoho.com)』の開発者であり創業者。 大学卒業後、内定をすべて辞退し半年間起業の道を模索するも断念。消去法で福岡のIT企業に就職し在職中にショッピングカートのレンタルシステムをヒットさせ1年半後に24歳で1度目の独立を果たす。 フリーランスのITエンジニアとして活動しつつベンチャー企業のCTOを兼任。 大規模システムの経験を積むため26歳でアクセンチュアに就職し3年間トップ5%の評価を維持する。在職中に『@SOHO』を立ち上げ、軌道に乗せて29歳で2度目の独立を果たす。ITエンジニアの独立起業をサポートする 『スーパーエンジニア養成講座』を開講。2万人のメールマガジン読者にアドバイスを行う。その後活動の場を海外に広げ、海外でのノマドスタイルを確立し『海外ノマド』という言葉を自ら定義し啓蒙活動を行う。 さらに、業種にとらわれずに独立起業を加速させるための講座『平城式Facebook』を開講。これからはピラミッド社会ではなく球体の社会になると予見し、既存のシガラミに囚われず価値観を共有できる仲間とつながるためのオンラインを中心としたコミュニ ティー『成幸村』を構想し実現。 一貫して『個人が自己実現をするための事業活動』を行っている。

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