売らなくても売れる理由

世の中にセールスの手法は沢山あるけれど、
最も嫌われるのはやはり、
『訪問販売』『電話営業』といったものだ。

これは顧客が必要性を感じていないものを、
無理やり売ろうとするスタイルだからだ。

無理に売ったとしても、
顧客からしたら『買わされた』と思ってしまい、
その後クレームになったりして、
お互いに気持ちの良いものではない。

情報起業をして自身の『情報』を販売する時にも、
同じことが言える。

発信者が売り込めば売り込むほど、
見込み顧客は冷めてしまい、去っていってしまう。

★あなたは『街の大道芸人』
になっていないだろうか?

街中で時々見かける、
ジャグリングなどの芸を疲労している人。

やはりある程度訓練を積んで、
簡単には真似できないような芸当を
見せてくれる。

男もつい、そういったシーンに出くわすと、
足を止めて見てしまう。

その時、残念に思うことがある。

芸が終わった後に、
その大道芸人さんが、
お決まりのように、
『お賽銭』をもらうべく、
『クレクレ星人』に変貌するのだ。。

『クレクレ星人』に変貌した芸人さんほど、
哀れに見えるものはない。

それまでの素晴らしい芸を
大無しにしてしまうほどだ。

男はやはり、一流とそうでない人の境目は、
ここにあるのではないかと思う。

(そうは言っても、
食べていかないといけなじゃないか!)

と芸人さんは思うかもしれない。

もし男が大道芸人であれば、
『お賽銭』は一切もらわず、
ひたすら芸に集中する。

そのかわり、
自分の芸のスケジュールを掲示しておき、
LINE@のQRコードやインスタのIDや
YouTubeのチャンネルを掲示した
看板を置いたりして、
ネット上で広まっていくような工夫をする。

こうして地道に活動を続けていけば、
いずれネット上でちょっとした有名人となり、
ある時カリスマブロガーや
本物の有名人の目に止まり、
一気にバズる可能性もある。

ジャスティン・ビーバーが
ピコ太郎のYouTube動画をtwitterでツイートして、
世界中にブレイクしたのは有名な話だ。

あなたも、自身のサービスを告知する際に、
『街の大道芸人状態』になっていないか、
今一度自身の心に尋ねてみていただきたい。

○売り込み感を無くすための『秘伝』

(では、売り込み感を出さずにどうやって売るの?)

とあなたは疑問に思うかもしれない。

売り込み感を無くすのはいいものの、
本当に売れなければ、元も子もない。

ここには、矛盾がある。

子供に『勉強しなさい』という言葉を一切使わずに、
いかに勉強させるかというのと同じぐらい、
難しいことかもしれない。

そこで、普段から男の記事を
愛読してくださっているあなたに、
『売らなくても売れる』1つのポイントを
お伝えしたい。

その答えは、

『相手に向き合うな』

だ。

(え、何を言い出すんですか!
顧客に向き合って最適なサービスを提供するのが、
商売の基本じゃないですか?)

とあなたは思うかもしれない。

確かに、その考えには一理ある。

ところが、その考え方では、
平均的なセールスマンにはなれても、
超一流のセールスマンにはなれない。

では、『相手と向き合わない』
というのはどういうことだろうか?

相手と向き合うということは、
相手と自分は反対方向を向くことになる。
つまり、『売る側』と『売られる側』
になってしまうのだ。

では、相手に向き合わずに
セールスをするにはどうすれば良いのか?

これをK氏の言葉を借りて言うと、
『背中でレビューする』
という表現になる。

例えば、セミナーの告知をする場合。

多くの人達は、
『○月○日にセミナーやります。
来てくださいね!』

と告知してしまう。

この、『来てくださいね!』が、
相手と向き合ってしまっている。

もちろん、この表現でも、
コアなファンの人は来てくれるだろう。

でも、もっと成果が出るのがやはり、
『背中でレビューする』という方法。

これをどうするかというと、
『来てください』という言葉は一切使わず、
なぜ自分がそのセミナーをやるのか、
セミナーに参加すると何が得られるのか、
過去に参加した人はどうなったのか、
といったことをひたすら語るだけだ。

発信者にこういったスタンスを取られると、
読み手としては余計に気になるのだ。

結果的に、コアなファンだけでなく、
一見さんからの申込みも増えることになる。

○現場体験から得られた秘技

男はこの『背中でレビューする』という秘技を、
K氏から教わった。

K氏はこれをどのように編み出したかという、
彼が会社員時代の面白いエピソードがある。

K氏がまだ新入社員の時、
百貨店の玩具売場で少女向けのオモチャ、
『おジャ魔女どれみ』
の実演販売を命じられたことがあったという。

最初K氏は、
『これ面白いから見ていってね〜^^。』

という感じでにこやかに女の子たちに
声をかけながら、販売していたのだとか。

すると、誰も近寄って来なかったという。

確かに、あのアメフト部上がりの
大柄なK氏から声をかけられると、
びっくりしてしまったのかもしれない。

そこでK氏は作戦を変え、
女の子達に背中を向けて、
ひたすらそのオモチャで遊んでみた。

すると、女の子の方から、
『オジサン、何をしてるの〜?』
と近寄って来て、好反応が得られたのだとか。

この体験をもとに、
情報販売の世界に入った後も、
K氏は『背中でレビューする』ということを
徹底しているのだそうだ。

『来てください』という言葉を使わずに、
いかに人を呼び込むか?

『買ってください』という言葉を使わずに、
いかに人に買ってもらえるのか?

ここには矛盾が存在するが、
だからこそ、矛盾を使いこなせる者だけが、
さらに上の世界を見ることができるのだ。

以上は、商品やサービスの『売り方』
に関する話だが、今回のセミナーでは、
K氏から情報時空における『商品戦略』の話を
4時間半、たっぷりと聞けることになっている。

会場に参加された方の特典として、
K氏から直々にその人の商品・サービスについて
アドバイスを受けることができる。

ZOOM参加も可能だが、
あくまでも会場参加者を優先して、
アドバイスさせて頂くことになっている。

今回の男の記事にも、
一言も『来てください』と書かれていないことに、
お気づきだろうか?

詳細・お申込みはこちら
お申込み締切:2019年2月22日(金)24時 

<追伸>
恋愛においても同じことが言える。
相手のことが好きであるほど、
自分を相手に売り込んでしまうと、
結果的にパワーバランス上の立場が弱くなり、
相手の気持ちを引くことが難しくなる。

逆に『背中でレビュー』するほうが、
相手の気持ちを引きやすくなる。

要はビジネスも恋愛も『我慢比べ』ということだ。

  • この記事を書いた人

平城寿@社長の右腕

『ITエンジニアのための「人生戦略の」教科書』(マイナビ出版)著者 日本最大級(会員約27万人)のビジネスマッチングサイト『@SOHO(https://www.atsoho.com)』の開発者であり創業者。 大学卒業後、内定をすべて辞退し半年間起業の道を模索するも断念。消去法で福岡のIT企業に就職し在職中にショッピングカートのレンタルシステムをヒットさせ1年半後に24歳で1度目の独立を果たす。 フリーランスのITエンジニアとして活動しつつベンチャー企業のCTOを兼任。 大規模システムの経験を積むため26歳でアクセンチュアに就職し3年間トップ5%の評価を維持する。在職中に『@SOHO』を立ち上げ、軌道に乗せて29歳で2度目の独立を果たす。ITエンジニアの独立起業をサポートする 『スーパーエンジニア養成講座』を開講。2万人のメールマガジン読者にアドバイスを行う。その後活動の場を海外に広げ、海外でのノマドスタイルを確立し『海外ノマド』という言葉を自ら定義し啓蒙活動を行う。 さらに、業種にとらわれずに独立起業を加速させるための講座『平城式Facebook』を開講。これからはピラミッド社会ではなく球体の社会になると予見し、既存のシガラミに囚われず価値観を共有できる仲間とつながるためのオンラインを中心としたコミュニ ティー『成幸村』を構想し実現。 一貫して『個人が自己実現をするための事業活動』を行っている。

-商品戦略, 平城寿, 黒虎の奥義

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